退職者が設計データを持ち出し逮捕!企業は「営業秘密」の流出にどう備えるべきか?
神戸市の金属加工会社で、元社員が自動車部品の設計データなどを持ち出し逮捕される事件が発生しました。
退職者が営業秘密を持ち出す事件は後を絶ちません。企業にとって、営業秘密は競争力を維持するための重要な資産です。しかし、社員が退職時に「自分が作ったデータだから」と言って持ち出してしまうケースも少なくありません。
今回の事件では、持ち出されたデータ量が膨大であったこと、そして同業他社に転職していたことから、悪用目的の可能性も疑われます。
企業は、このような内部不正から営業秘密を守るために、どのような対策を講じるべきでしょうか?
1. 就業規則の整備
就業規則に、営業秘密の定義や持ち出し禁止を明確に規定しましょう。また、罰則を設けることも有効です。
2. アクセス制限
機密情報へのアクセス権限を必要最低限の社員に限定し、ログ管理を徹底することで不正アクセスを早期に発見できる体制を整えましょう。
3. 退職時の誓約書
退職時に、営業秘密の非開示に関する誓約書を提出させ、競業避止義務を課すことも検討しましょう。
4. 従業員教育
従業員に対し、情報セキュリティに関する教育を定期的に実施し、営業秘密の重要性を認識させましょう。
5. セキュリティ対策ソフトの導入
不正なデータ持ち出しを防止するためのセキュリティ対策ソフトを導入しましょう。
おすすめ教材
内部者による企業情報持出し対策のポイント